2008.2.14 14:14
モロチンコは一日1500回もヒンズースクワットをこなすとゆうヨタナベに
驚きを隠せずにいた。目は遠くを見たまま、アゴは外れそうになっていた。
「ユー ダイジョーブカ? ・・テユーカ「ミツコ・モリ」ッテダレダヨ?」
ヨタナベが心配になり尋ねると、モロチンコは突然ヨタナベの胸ぐらをつかみ叫んだ。
「ミ、ミ、ミ、ミツコ・モリ ヲ シラナイ!!!?」
「シ、シラネーヨッ!!コノ・・ワキガヤロウ!!」
ヨタナベは持ち前の根性とパワーでモロチンコを突き放し、言い返した。
モロチンコはワキガだったが、その悲しみをよそに唖然とした表情で呟いた。
「マサカ、コノケイムショデ「ミツコ・モリ」ヲシラナイヤツガイルトハ・・・」
「オシエテクレヨ、モロチンコ・・・「ミツコ・モリ」ノコトヲ!」
ヨタナベは鼻をつまみながらモロチンコの肩に手を添えて言った。
モロチンコは静かにうなずき、小声で話し始めた。
フロリダ州立ブタゲルゲ刑務所は凶悪犯罪者専門の刑務所であると同時に世界で最も脱獄不可能とされる刑務所として有名であった。しかし過去に唯一、この刑務所から脱獄した伝説の囚人がいたとゆう。その伝説の囚人こそが麻薬王「ミツコ・モリ」であり、その正体は謎に包まれているが、日課として「150回のヒンズースクワット」をしていたとゆう事はこの刑務所内ではあまりに有名な話であった。そしてその日課こそが脱獄成功への秘訣であると噂されていたのである。
「イッタイ、ドウヤッテダツゴクシタンダ?・・・」
ヨタナベがモロチンコに尋ねると、モロチンコはしばらく沈黙して答えた。
「デングリガエシ ダヨ。ミスター・ヨタナベナラデキルヨ!!」
「・・・・・・」
この時、ヨタナベは自分がヒンズースクワットを実は15回しかしていない
事実を言うタイミングを失っていたのだった・・・
※どうするヨタナベ!!第3話(作・カズヒロマン)へつづく